基礎知識

FAXの新規導入完全ガイド:初期費用・基本料金・送受信料金を徹底調査しました

※本記事にはプロモーションが含まれています。

今や、書類も画像もSNSやメールで送るのが当たり前の時代。

文字や画像を紙ベースで送る「FAX」は、一部の人や業界だけで使われている”時代遅れのツール”として扱われがちです。

FAX機を持っていないのはもちろん、そもそも固定電話回線も引いていないという方も多いかもしれません。

でも、起業を考えているなら話は別。

ビジネスの場面では、いまだにFAX番号が記載された名刺を目にすることが少なくありません。

とくに、不動産業界建築業界家具インテリア業界マスコミ業界介護・福祉関連業界、調剤薬局業界などでは今もFAXが広く使われています。

こうした業界では特に、取引先との主な連絡手段として今でもFAXが使われているので、こちらもFAXを導入せざるを得ないケースもあると思います。

でも、FAXをほとんど使ったことない方は、

  • そもそもFAXってどうやって契約するの?
  • 導入費用はいくらかかる?
  • 送信や受信の料金はいくらかかる?

など、気になる点が色々ありますよね。

そこでこの記事では、おもに固定電話回線を引いていない方向けに以下の3つをご紹介します。

この記事で分かること

  1. FAXを導入する3つの方法
  2. それぞれの導入費用
  3. それぞれの月額費用

ざっと読んでいただければ、あなたに最適なFAXの導入方法がすぐに分かると思いますので、ぜひ参考にしてください。

※ この記事で紹介している料金はすべて税抜です

 

 

FAXを導入する3つの方法

FAXを導入するには、次の3つの方法があります。

「新規電話」と「ひかり電話」は、電話回線を契約し同時にFAXも使う方法、「インターネットFAX」は、FAXだけを契約する方法です。

 

まずは結論!おすすめは「インターネットFAX」

このなかで最もおすすめのFAX導入方法は「インターネットFAX」です。

インターネットFAXとは

インターネットFAXのイメージ

ネットFAXのメリット

  • 初期費用と基本料金が安い
  • 送信料金が全国一律で格安
  • 工事一切必要なし
  • FAX機が必要ないので、いつでもどこでも送受信できる
  • FAXだけ契約できる
  • PDFで届くのでファイルの管理が楽になる
  • 必要なFAXだけ印刷できる

インターネットFAXなら、ネット環境さえあれば、今あるPCとスマホだけで申し込み後すぐに番号を取得して使い始められます。

初期費用・基本料金とも格安。送信・受信の無料枠もあるので、基本料金だけで使うことも十分可能です。

FAXはメールで届くので、必要なファイルだけ印刷すればランニングコストの節約にもつながります。

インターネットFAXで最もおすすめのサービスは「eFax」。

eFax

eFax公式サイトより

eFaxの「Plus 1800」プランは月額1,980円で送信・受信とも150枚まで無料。

全国47都道府県の市外局番が使えるので、自分の住んでいる場所の市外局番を取得できます。(すべての市外局番が使えるわけではありません。対応する市外局番がない場合は050番号が発番されます)

eFax公式サイトへ

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ただし、インターネットFAXには以下のようなデメリットもあります。

デメリット

  • 受信料金がかかる場合がある
  • 所在地の市外局番が取得できない場合あり
  • 条件によってはひかり電話の方が安いことも
  • 固定電話の番号が取得できない

▼インターネットFAXのメリット・デメリットについて詳しくはこちら

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そこでここからは、FAXを導入する3つの方法について1つずつ詳しく解説していきます。

以下の情報を参考に、あなたに一番合ったFAXの導入方法を見つけてみてください。

 

NTTで新規電話の申し込み

もっとも基本的なのは、NTTで「新規電話(固定電話回線)」を申し込み、同時にFAXも使う昔ながらの方法です。

電話回線を引く工事をして、FAX機をモジュラーコンセント(電話機コードの差込口)に接続すれば電話とFAXが使えるようになります。

NTT東日本の新規電話申し込みページ:https://web116.jp/shop/annai/index.html

NTT西日本の新規電話申し込みページ:https://www.ntt-west.co.jp/denwa/mousikomi/new/

新規電話のメリット

  • 固定電話の番号が取得できるので自社の信頼性が高まる
  • 停電時にも通話が可能(FAXの使用可否は機種による)
  • FAX受信料金がかからない

新規電話のデメリット

  • 初期費用が高い(不要のプランもあり)
  • 長距離のFAX送信料金が高額
  • 電話工事が必要
  • FAX機の購入費用・インク代・用紙代などのコストがかかる
  • 迷惑電話の可能性あり

新規電話を申し込むメリットは、固定電話の番号が取得できるので自社の信頼性が高まること、また停電時にも通話が可能なことが挙げられます。

ただし、停電時FAXも使えるかどうかは使用するFAX機によって異なります。

新規電話のデメリットは、初期費用と通話料金(FAX送信料金)が高いこと。通常プランの場合、施設設置負担金(いわゆる電話加入権)として36,000円(税込39,600円)が必要です。

通話料金(FAX送信料金)は相手が長距離になるほど高額になります。

電話工事が必要なので使用開始までしばらく時間がかかること、FAX機の購入費用・インク代・用紙代などのコストがかかるのもデメリット。

また、固定電話の番号を取得することにより、迷惑電話・迷惑FAXなどのリスクも高まるので注意が必要です。

 

NTTの新規電話には、大きく分けて2つの回線があります

それぞれ用途や料金が違うので、気になる方は以下の内容を参考にしてください。

 

アナログ回線の加入電話

「アナログ回線の加入電話」とは、いわゆる普通の固定電話回線です。

施設設置負担金の支払いを伴う「加入電話」と支払を伴わない「加入電話・ライトプラン」がありますが、サービスに違いはありません。

初期費用を抑えたい場合はライトプランを選びましょう。

※ アナログ回線にはプッシュ回線とダイヤル回線があり、月額料金が異なります。

ダイヤル回線は昔ながらのダイヤル式電話機用の回線なのでこの記事では扱いません。

「ダイヤル回線」はこんな電話機向けの回線

 

初期費用と基本料金【アナログ回線の加入電話】

アナログ回線加入電話の初期費用と基本料金(月額料金)は以下の通りです。

初期費用(税込)
  加入電話 ライトプラン
契約料 880円 880円
施設設置負担金 39,600円 -
工事費(NTT東日本の場合) 不要 2,200円

 

基本料金(月額料金・税込)
  級局※ 加入電話 ライトプラン
住宅用 1級局 1,760円 2,035円
2級局 1,760円 2,035円
3級局 1,870円 2,145円
事務用 1級局 2,640円 2,915円
2級局 2,640円 2,915円
3級局 2,750円 3,025円

※電話サービス取扱所

通常の加入電話では、初期費用として施設設置負担金36,000円(税込39,600円)、契約料が800円(税込880円)必要です。

ライトプランでは施設設置負担金が必要ないので初期費用がかなり安く抑えられますが、月額料金が税込275円高くなります。

加入電話の基本料金(月額料金)は住宅用と事務用で異なります。

また、電話サービス取扱所(級局)によっても料金設定が変わります。

級局とは

電話サービス取扱所(級局)とは、区域内の通話でかけられる電話番号の数によって1~3級までに分けられた区分のことです。

NTT東日本の場合は…

3級取扱所:札幌・仙台・浦和・川口・市川・千葉・船橋・立川・東京・武蔵野三鷹・川崎・相模原・横浜

2級:千歳・青森・秋田・盛岡・山形・福島・宇都宮・所沢・八王子・小田原・新潟・長野など

1級:富良野・釜石・気仙沼・喜多方・常陸大宮・山梨・伊豆大島・糸魚川・など

のようになっています。

大都市(3級局)の基本料金は高く設定されています。(区域内でかけられる電話番号の数が多いため)

詳しく知りたい方はこちら(NTT公式へ):東日本西日本

例えば、東京23区(3級局)で事務用としてFAXを契約する場合、加入電話では月額2,500円(税込2,750円)、ライトプランでは月額2,750円(税込3,025円)かかります。

 

通話料金(FAX送信料金)【アナログ回線の加入電話】

加入電話では、FAXの送信料金は送信にかかった時間(=通話時間)で計算されます。

つまり、FAXを送信するのに60秒かかったとすると、60秒通話したのと同じ料金がかかります

FAXの受信料金は無料です。

加入電話の通話料金はまず「県内」か「県外」か、つぎに通話相手との距離・通話時間帯によって変わります。

注意

【重要】2024年1月~、加入電話・INSネット64ともに通話料金は全国一律9.35円/3分になる予定

県内の通話料金は以下の通りです。

県内(税込)
  昼間 夜間 深夜・早朝
  平日8~19時 19~23時
土日祝の昼間含む
23~翌8時
区域内 9.35円/3分 9.35円/4分
隣接・~20km 11円/90秒
(3分:22円)
11円/2分
(3分:22円)
20~60km 11円/1分
(3分:33円)
11円/75秒
(3分:33円)
11円/90秒
(3分:22円)
60km~ 11円/45秒
(3分:44円)
11円/1分
(3分:33円)
11円/90秒
(3分:22円)

「区域内」とは市内通話料金で通話できる区域(単位料金区域)のことです。

市内通話できる区域が詳しく知りたい方はこちら(NTT公式ページへ):東日本西日本

FAXを送信するのに60秒かかったとすると、

「県内・区域内」の場合、送信料金は8.5円(税込9.35円)です。

「県内・60km~」の場合、送信料金は昼間:20円(税込22円)・夜間:10円(税込11円)・深夜:10円(税込11円)となります。

 

次に、県外の料金です。

県外(税込)
  昼間 夜間 深夜・早朝
  平日8~19時 19~23時
土日祝の昼間含む
23~翌8時
隣接・~20km 11円/90秒
(3分:22円)
11円/2分
(3分:22円)
20~30km 11円/1分
(3分:33円)
11円/75秒
(3分:33円)
30~60km 11円/45秒
(3分:44円)
11円/1分
(3分:33円)
11円/75秒
(3分:33円)
60~100km 11円/30秒
(3分:66円)
11円/45秒
(3分:44円)
11円/1分
(3分:33円)
100km~ 11円/22.5秒
(3分:88円)
11円/26秒
(3分:77円)
11円/45秒
(3分:44円)

FAXを送信するのに60秒かかったとすると、

「県外・~20km」の場合、送信料金は10円(税込11円)です。

「県外・100km~」の場合、送信料金は昼間:30円(税込33円)・夜間:30円(税込33円)・深夜:20円(税込22円)となります。

 

月額料金試算【アナログ回線の加入電話】

加入電話でFAXを使うと月額料金はどのくらいかかるのか、「加入電話の基本料金+FAX送信料金」で試算してみました。

相手との距離によって送信料金は変わりますが、すべて同じ場所に送信したものとして計算しています。FAXの受信に料金はかかりません。

「3級局(東京23区など)」での契約、FAXの送信時間は1枚当たり60秒とします。

※ インク代・紙代・電気代などのランニングコストは含めていません。FAX以外に通話はしていないとして計算。

 

まず、県内・区域内の場合です。

月額費用(区域内・税込)
  加入電話 ライトプラン
  住宅用 事務用 住宅用 事務用
30枚送信 2,150円 3,030円 2,425円 3,030円
100枚送信 2,805円 3,685円 3,080円 3,960円

月に30枚送信した場合は月額料金に税込280円(9.35円×30枚)プラス、100枚送信した場合は税込935円(9.35円×100枚)プラスした料金です。

県内の20~60kmの場合も昼間税込11円/1分なので、送信時間1枚60秒とすればそれほど料金は変わりません。(送信1枚当たり税込1.65円プラス)

 

次に、県内60km~の場合。

月額費用(県内60km~昼間※)(税込)
  加入電話 ライトプラン
  住宅用 事務用 住宅用 事務用
30枚送信 2,530円 3,410円 2,805円 3,410円
100枚送信 4,070円 4,950円 4,345円 5,225円

※昼間:平日8~19時

30枚送信は月額料金に税込660円(22円×30枚)プラス、100枚送信は税込み2,200円(22円×100枚)プラスした料金です。

県外の30~100Kmも全く同じ料金になります。

 

最後に、県外100km~の場合です。

月額費用(県外100km~・昼間※)
  加入電話 ライトプラン
  住宅用 事務用 住宅用 事務用
30枚送信 2,860円 3,740円 3,135円 4,015円
100枚送信 5,170円 6,050円 5,445円 6,325円

※昼間:平日8~19時

30枚送信は月額料金に税込990円(33円×30枚)プラス、100枚送信は税込3,300円(33円×100枚)プラスした料金です。

加入電話の場合、長距離の相手にたくさんFAXを送信するほど送信料金が高額になります。

 

デジタル回線のINSネット64

「デジタル回線のINSネット64」とは、ISDN回線を利用した電話サービスです。

1本で2回線同時に利用できるので、FAX専用番号を取得したい場合におすすめ。

施設設置負担金の支払いを伴う「INSネット64」と支払を伴わない「INSネット64・ライト」がありますが、サービスに違いはありません。

初期費用を抑えたい場合は「INSネット64・ライト」を選びましょう。

 

初期費用と基本料金【デジタル回線のINSネット64】

INSネット64の初期費用と基本料金(月額料金)は以下の通りです。

初期費用(税込)
  INSネット64 INSネット64・ライト
契約料 880円 880円
施設設置負担金 39,600円 -
工事費(NTT東日本の場合) 不要 2,200円

 

基本料金(月額料金・税込)
  INSネット64 INSネット64・ライト
住宅用 3,058円 3,333円
事務用 3,883円 4,158円

INSネット64では、初期費用として施設設置負担金36,000円(税込39,600円)、契約料が800円(税込880円)必要です。

ライトプランでは施設設置負担金が必要ないので初期費用がかなり安く抑えられますが、月額料金が税込275円高くなります。

住宅用と事務用でも基本料金は変わります。

 

通話料金(FAX送信・受信料金)【デジタル回線のINSネット64】

INSネット64の通話料金は加入電話と全く同じです。

INSネット64でも、FAXの送信料金は送信にかかった時間(=通話時間)で計算されます。

つまり、FAXを送信するのに60秒かかったとすると、60秒通話したのと同じ料金がかかります

FAXの受信料金は無料です。

INSネット64の通話料金はまず「県内」か「県外」か、つぎに通話相手との距離・通話時間帯によって変わります。

注意

【重要】2024年1月~、加入電話・INSネット64ともに通話料金は全国一律税込9.35円/3分になる予定

県内の通話料金は以下の通りです。

県内(税込)
  昼間 夜間 深夜・早朝
  平日8~19時 19~23時
土日祝の昼間含む
23~翌8時
区域内 9.35円/3分 9.35円/4分
隣接・~20km 11円/90秒
(3分:22円)
11円/2分
(3分:22円)
20~60km 11円/1分
(3分:33円)
11円/75秒
(3分:33円)
11円/90秒
(3分:22円)
60km~ 11円/45秒
(3分:44円)
11円/1分
(3分:33円)
11円/90秒
(3分:22円)

「区域内」とは市内通話料金で通話できる区域(単位料金区域)のことです。

市内通話できる区域が詳しく知りたい方はこちら(NTT公式ページへ):東日本西日本

FAXを送信するのに60秒かかったとすると、

「県内・区域内」の場合、送信料金は8.5円(税込9.35円)です。

「県内・60km~」の場合、送信料金は昼間:20円(税込22円)・夜間:10円(税込11円)・深夜:10円(税込11円)となります。

 

次に、県外の料金です。

県外(税込)
  昼間 夜間 深夜・早朝
  平日8~19時 19~23時
土日祝の昼間含む
23~翌8時
隣接・~20km 11円/90秒
(3分:22円)
11円/2分
(3分:22円)
20~30km 11円/1分
(3分:33円)
11円/75秒
(3分:33円)
30~60km 11円/45秒
(3分:44円)
11円/1分
(3分:33円)
11円/75秒
(3分:33円)
60~100km 11円/30秒
(3分:66円)
11円/45秒
(3分:44円)
11円/1分
(3分:33円)
100km~ 11円/22.5秒
(3分:88円)
11円/26秒
(3分:77円)
11円/45秒
(3分:44円)

FAXを送信するのに60秒かかったとすると、

「県外・~20km」の場合、送信料金は10円(税込11円)です。

「県外・100km~」の場合、送信料金は昼間:30円(税込33円)・夜間:30円(税込33円)・深夜:20円(税込22円)となります。

 

月額料金試算【デジタル回線のINSネット64】

INSネット64でFAXを使うと月額料金はどのくらいかかるのか、「INSネット64の基本料金+FAX送信料金」で試算してみました。

相手との距離によって送信料金は変わりますが、すべて同じ場所に送信したものとして計算しています。FAXの受信に料金はかかりません。

FAXの送信時間は1枚当たり60秒とします。

※ インク代・紙代・電気代などのランニングコストは含めていません。FAX以外に通話はしていないとして計算。

 

まず、県内・区域内の場合です。

月額費用(区域内・税込)
  INSネット64 INSネット64・ライト
  住宅用 事務用 住宅用 事務用
30枚送信 3,338円 4,163円 3,613円 4,438円
100枚送信 3,993円 4,818円 4,268円 5,093円

月に30枚送信した場合は月額料金に税込280円(9.35円×30枚)プラス、100枚送信した場合は税込み935円(9.35円×100枚)プラスした料金です。

県内の20~60kmの場合も昼間11円/1分なので、送信時間1枚60秒とすればそれほど料金は変わりません。(送信1枚当たり税込み1.65円プラス)

 

次に、県内60kmの場合。

月額費用(県内60km~昼間※)(税込)
  INSネット64 INSネット64・ライト
  住宅用 事務用 住宅用 事務用
30枚送信 3,338円 4,543円 3,993円 4,818円
100枚送信 5,258円 6,083円 5,533円 6,358円

※昼間:平日8~19時

30枚送信は月額料金に税込660円(22円×30枚)プラス、100枚送信は税込2,200円(22円×100枚)プラスした料金です。

県外の30~100Kmも全く同じ料金になります。

 

最後に、県外100km~の場合です。

月額費用(県外100km~昼間※)(税込)
  INSネット64 INSネット64・ライト
  住宅用 事務用 住宅用 事務用
30枚送信 4,048円 4,873円 4,323円 5,148円
100枚送信 6,358円 7,183円 6,633円 7,458円

※昼間:平日8~19時

30枚送信は月額料金に税込990円(33円×30枚)プラス、100枚送信は3,300円(33円×100枚)プラスした料金です。

INSネット64でも、長距離の相手にたくさんFAXを送信するほど送信料金が高額になります。

 

ひかり電話

ひかり電話(光電話)とは、インターネットの光回線と合わせて使える電話サービスです。

ひかり電話は通常の固定電話と同じように利用でき、FAXも使えます。

光回線(ひかり電話)の工事を行い、ひかり電話対応のFAX機を「ひかり電話対応機器※」と接続すれば、FAXが使えるようになります。

※光回線事業者からレンタルしてもらえます。

光回線を提供している事業者は、

などなど他にもたくさんあります。光回線自体の料金は事業者によって違いますが、ひかり電話の月額料金は共通で税込550円です。

ナンバーディスプレイなど様々な付加機能が利用でき、3時間分の無料通話がついた「ひかり電話A(エース)※」というプランもあり、こちらは月額税込1,650円で利用できます。

※ フレッツ光の商品名。他の事業者でも同じ内容のプランが選択できます。

 

ひかり電話のメリット

  • 固定電話の番号が取得できるので信頼性が高まる
  • 月額料金が税込550円~(光回線の料金は別途必要)
  • 通話料金が全国一律で格安

ひかり電話のデメリット

  • 光回線を利用していない人はネット回線の乗り換えが必要
  • 初期工事が必要
  • FAX機の購入費用・インク代・用紙代などのコストがかかる
  • 停電時に使えない
  • 一部使えない電話機がある
  • 迷惑電話の可能性あり

ひかり電話のメリットは、固定電話と同じ番号が取得できるので信頼性が高まること、月額料金が安いこと、固定電話への通話料が全国一律税込8.8円/3分と格安なことです。

現在固定電話を使っている場合、番号そのままでひかり電話に乗り換えることも可能。

ひかり電話のデメリットは、光回線を利用していないと使えないところです。

お家のWi-FiとしてWiMAXやソフトバンクエアーなどのモバイル回線を利用している方は、光回線に乗り換える必要があります。

月額料金が安いとはいえ、別途光回線の月額料金を支払う必要があるので、そちらの料金次第では割高となる可能性もあり。

初期工事が必要なので使用開始までしばらく時間がかかること、FAX機の購入費用・インク代・用紙代などのコストがかかるのもデメリット。

固定電話と同じく、迷惑電話・迷惑FAXなどのリスクも高まります。

また、光回線では一部使えない電話機があるので購入時注意が必要です。(ISDN対応電話機・G4FAX等)

 

初期費用と基本料金【ひかり電話】

ひかり電話の初期費用・基本料金(月額料金)は以下の通りです。

ひかり電話にかかる諸費用(税込)
初期費用 1,100円~5,500円程度(事業者による)
月額料金 550円
ひかり電話A(エース)※の月額料金 1,650円(528円分の無料通話付き)
固定電話への通話料(FAX送信料) 8.8円/3分(全国一律)
光回線月額(プロバイダ料金込み) 4,400~8,800円程度(事業者による)

※事業者によってサービス名は異なります

ひかり電話の初期費用は事業者によって異なります。

表では税込1,100円~5,500円程度と紹介していますが、

  • 光回線と同時契約か、ひかり電話だけを追加か
  • 戸建てか、マンション・アパートか

など条件によって大きく変わりますので、詳しくは申し込み時に確認してください。

また、光回線自体の月額料金も事業者や条件・プランによって大きく異なりますので、こちらも申し込み時に確認してください。

 

通話料金(FAX送信・受信料金)【ひかり電話】

ひかり電話の月額料金は税込550円で、固定電話への通話料(FAX送信料)は全国一律8税込.8円/3分※です

固定電話への通話料(FAX送信料) 税込8.8円/3分(全国一律)

ひかり電話では、FAXの送信料金は送信にかかった時間(=通話時間)で計算されます。

つまり、ひかり電話でFAXを送信するのに60秒かかったとすると、60秒通話したのと同じ料金がかかります。

FAXの受信料金は無料です。

※加入電話、INSネット、ひかり電話への通話の場合。携帯電話、050IP電話宛など、通話先によって料金は異なります。詳しくはこちら(NTT東日本FLET'S光公式ページへ)

 

月額料金試算【ひかり電話】

ひかり電話でFAXを使うと月額料金はどのくらいかかるのか、「加入電話の基本料金+FAX送信料金」で試算してみました。

FAXの送信時間は1枚当たり60秒として計算しています。FAXの受信に料金はかかりません。

※ インク代・紙代・電気代などのランニングコストは含めていません。FAX以外に通話はしていないとして計算。

 

月額費用(税込)
  ひかり電話 ひかり電話A(エース)※
30枚送信 814円 1,650円
100枚送信 1,430円 2,002円

※事業者によってサービス名は異なります

月に30枚送信した場合は月額料金に税込264円(8.8円×30枚)プラス、100枚送信した場合は税込み880円プラスした料金です。

※ひかり電話A(エース)には税込528円分の無料通話がついています。

固定電話でFAXを使う場合と比較して、費用をかなり安く抑えられることが分かります。

 

FAX機の購入費用は28,000円程度~【固定電話・ひかり電話共通】

固定電話とひかり電話、どちらを契約するにしても、FAXを使うにはFAX機を購入する必要があります。

そこで、FAX機はどのくらいで購入できるのかAmazonで「FAX」と検索してみました。

2021年11月現在とくに安く、在庫も豊富に揃っていたのはこちらの機種。

パナソニック デジタルコードレス普通紙ファクス(子機1台付き) KX-PD215DL-W
created by Rinker

パナソニックの家庭用ファクス(KX-PD215DL-W)は子機1台付きで税込28,000円※。

スキャナー・プリンター・電話・FAX機が一つになった「家庭用FAX複合機」でとくに安かったのはこちらの機種。

brother プリンター A4モノクロレーザー複合機 JUSTIO 20PPM/FAX/ADF/受話器 FAX-2840
created by Rinker

ブラザーのモノクロレーザー複合機FAX機能付き(FAX-2840)が税込24,255円※でした。

※価格は日々変動しています

その他FAX機ではインク・インクフィルム・用紙なども使用しますので、こうした消耗品の購入費用もランニングコストとしてかかることも考慮しておきましょう。

▼家庭用FAX複合機のランニングコストについて詳しくはこちら

インターネットFAXと家庭用FAX複合機、コスパがいいのはどっち?

FAXくんFAXを使いたいんだけどインターネットFAXとFAX機能付きの複合機、どっちがいいのかな? インターネットFAXは、昔ながらの複合機でFAXを送受信してきた人にも、これからFAXを使う人にも ...

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インターネットFAX

インターネットFAXとは

インターネットFAXのイメージ

インターネットFAXとは「インターネット(メール)でFAXを送受信できるサービス」のことです。

などのサービスが代表的。

eFax

eFax公式サイトより

インターネットFAXを利用すれば、

  • メールで送ったデータ」を「FAX専用機で受け取れるデータ」に
  • FAX専用機で送ったデータ」を「メールで受け取れるデータ」に

変換してくれるので、電話回線を契約しなくても、スマホやPCを使ってFAXの送受信ができます。

使い方はとっても簡単。FAXしたいデータをメールに添付して、相手の電話番号宛てに送るだけ。受信する側には、普通のFAXと同じように届きます。

ネットFAXの送り方(例:eFax)

ネットFAXの送り方(例:eFax)

FAXを受け取る場合は、相手が送ったFAX内容が添付されたメールが届くので、添付ファイル(PDFファイル)を開くだけです。

ネットFAXのメリット

  • 初期費用と基本料金が安い
  • 送信料金が全国一律で格安
  • 工事一切必要なし
  • FAX機が必要ないので、いつでもどこでも送受信できる
  • FAXだけ契約できる
  • PDFで届くのでファイルの管理が楽になる
  • 必要なFAXだけ印刷できる

ネットFAXのデメリット

  • 受信料金がかかる場合がある
  • 所在地の市外局番が取得できない場合あり
  • 条件によってはひかり電話の方が安いことも
  • メールに紛れてFAXを見落としやすい
  • 固定電話の番号が取得できない

インターネットFAXは初期費用も基本料金も格安送信料金も全国一律で格安です。

工事が一切必要ないので申し込み後すぐに利用開始できます。

PCやスマホがあれば使えるのでFAX機は必要なく、いつでもどこでもFAXの送受信が可能

電話回線なしでFAXだけを契約できるので、不要な電話番号を取得する必要がなく、迷惑電話のリスクも回避できます。

また、受信FAXはメールの添付ファイルとして届くので、必要なファイルだけを印刷すればインク代や用紙代も節約!

デメリットは、受信が完全無料ではないこと。一定の枚数を超えると受信料金がかかる場合があるので注意が必要です。

また、サービスによっては所在地の市外局番が取得できない場合があります。

光回線を契約しているなら、FAXの送信枚数が少なければひかり電話の方が安くなる場合があるので、比較して選ぶようにしましょう。

▼インターネットFAXのメリット・デメリットについて詳しくはこちら

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初期費用と基本料金【インターネットFAX】

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  • eFax(イーファックス)
  • MOVFAX(モバックス)

の例をご紹介します。

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初期費用と基本料金(税込)
  eFax Plus 1800 MOVFAX
初期費用 1,100円 1,100円
基本料金(月額料金) 1,980円 1,078円

eFaxもMOVFAXも初期費用は同じで1,100円です。

基本料金はeFaxの「Plus 1800」プランが1,980円、MOVFAXが1,078円とeFaxの方がかなり割高ですが、無料で送信・受信できる枚数が違うので単純に比較はできません。

詳しくは次の項目を参照してください。

 

FAX送信・受信料金【インターネットFAX】

インターネットFAXでは、FAXの送信料金もサービスごとに大きく異なります。

固定電話回線やひかり電話ではFAXの受信料は無料ですが、インターネットFAXでは一定の枚数を超えると料金がかかることが多いので、受信が多い場合は注意が必要です。

eFaxとMOVFAXの送信料金・受信料金は以下の通りです。

送信料金・受信料金(税込)
  eFax MOVFAX
送信料金 150枚まで無料
151枚以降11円/1枚 ※1
1送信2枚まで8.8円 ※2
受信料金 150枚まで無料
151枚以降11円/1枚
1,000枚まで無料
1,001枚以降8.8円/1枚

※1:送信時間60秒ごとに1枚とカウント。 ※2:通信時間条件なし

eFaxは、送信・受信とも150枚まで無料で、以降税込11円/1枚です。

送信枚数は「通信時間60秒ごとに1枚」とカウントされるので、送信に60秒以上かかった場合は1枚でも税込22円以上になる場合があります。

MOVFAXには送信無料枠がありませんが、送信料金は1送信2枚まで税込8.8円と格安です。

通信時間の条件はないので、1送信2枚までなら時間がどれだけかかっても税込8.8円と計算されます。

受信は1,000枚まで無料なので、大量の受信が必要な方にはMOVFAXがおすすめです。

 

月額料金試算【インターネットFAX】

インターネットFAXを使うと月額費用はどのくらいかかるのか、「基本料金+送信料金+受信料金」で試算してみました。

FAXの送信時間は1枚当たり60秒として計算します。

月額費用(税込)
  eFax Plus 1800 MOVFAX
30回送信・30枚受信 1,980円 1,342円
100回送信・100枚受信 1,980円 1,958円

eFaxの「Plus 1800」は送信・受信ともに150枚まで無料なので、どちらの場合も税込1,980円です。

MOVFAXは基本料金が安く、受信が1,000枚まで無料なので、30回送信・30枚受信の場合は税込1,342円でeFaxより安くなります。

100回送信、100枚受信の場合は税込1,958円とeFaxを上回りますが、MOVFAXは1回あたり2枚送信しても料金は変わりません。

送付状をつける場合など、1送信あたり2枚の送信が必要な場合はMOVFAXの方がお得です。

 

重要な点まとめ

この記事では、FAXの導入方法3つとそれぞれの初期費用・基本料金・送受信料金をご紹介しました。

この3つの中で最も安くFAXが使えるのは「ひかり電話」で、月額500円~と格安で、送信料金は全国一律で8円/3分と格安です。

最安のプランを選択した場合、月に30枚送信で月額費用税込814円、100枚送信しても税込1,430円と圧倒的な安さ。(光回線自体の料金が別にかかります)

ただし、ひかり電話には以下のようなデメリットもあり。

ひかり電話のデメリット

  • 光回線を利用していない人はネット回線の乗り換えが必要
  • 初期工事が必要
  • FAX機の購入が必要
  • 停電時に使えない
  • 一部使えない電話機がある
  • 迷惑電話の可能性あり

ひかり電話はインターネットの光回線と合わせて使うサービスなので、現在光回線を利用していない人はネット回線自体を乗り換える必要があります。

ひかり電話自体は安いと言っても、光回線にかかる費用を考えると結局割高になってしまうことも

また、初期工事が必要なので申し込み後すぐには使えません。

もちろんFAX機を購入する必要もあるので、購入費用やインク代・用紙代などのランニングコストもかかります。

そこでおすすめなのが「インターネットFAX」。

インターネットFAXとは

インターネットFAXのイメージ

ネットFAXのメリット

  • 初期費用と基本料金が安い
  • 送信料金が全国一律で格安
  • 工事一切必要なし
  • FAX機が必要ないので、いつでもどこでも送受信できる
  • FAXだけ契約できる
  • PDFで届くのでファイルの管理が楽になる
  • 必要なFAXだけ印刷できる

インターネットFAXなら、インターネット環境さえあれば、今あるPCとスマホだけで申し込み後すぐに番号を取得して使い始められます。

送信・受信の無料枠もあるので、送受信が多い方はひかり電話よりもさらにお得な料金で利用可能。

FAXはメールで届くので、必要なファイルだけ印刷すればランニングコストの節約にもつながります。

インターネットFAXで最もおすすめのサービスは「eFax」。

eFax

eFax公式サイトより

eFaxの「Plus 1800」プランは月額1,980円で送信・受信とも150枚まで無料。

全国47都道府県の市外局番が使えるので、自分の住んでいる場所の市外局番を取得できます。

eFax公式サイトへ

▼eFaxを実際に使ってみたレビューはこちら

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