

現在、情報をやりとりする手段として主流なのはEメールやSNSとなっていますが、今なお健在なのが「FAX」です。
SOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)や小規模事業者では、依然としてFAXの送受信による情報のやりとりが必要なケースが多くあります。そのため、今なお多くのオフィスはFAX機能が付いた複合機が使用されていますし、一般家庭でもFAX専用機やFAX機能付きの複合機はまだまだ健在です。
一方で、複合機の購入代金やランニングコストを考えると、やっぱりインターネットFAXのほうがいいかな??と思う人も多いはず。
この記事では、家庭用のコンパクトな複合機を購入するか、それともインターネットFAXを導入するかで迷っている人が感じる幾つかの疑問に答えていきます。
例えば・・・
- 家庭用の複合機と業務用ってどう違うの?
- 家庭用複合機はいくらで買えるの?
- 家庭用複合機でFAXの送受信にかかる料金は?
- 家庭用複合機を維持するためのコストは?
- インターネットFAXの送受信料金は?
- どんな人にはインターネットFAXがおすすめ?
家庭用複合機とインターネットFAXを比較した結果、やはりインターネットFAXのほうがおすすめ!と言える理由も解説しますので、この情報を「お悩み解決」に役立ててください。
家庭用複合機とは
そもそも「複合機」とはその名の通り、複数の機能が一台に収まっている機器のことです。FAXの送受信機能はもちろん、スキャナ機能、プリント機能、コピー機能など、外部との情報のやり取りや情報の保存に必要な幾つかの作業を一台で解決することができるのが特徴です。
▲フジ ゼロックス社の業務用複合機(画像:FUJI XEROX 公式サイトより)
上の画像は、オフィス用(業務用)複合機販売で国内シェアNo.1(2018年現在)を誇るフジ ゼロックス(FUJI XEROX)の複合機です。オフィスで使う複合機としては、とても見慣れた形・大きさではないでしょうか。画像の機種の場合、高さが約1メートル14センチ、重さが230kgを超えるものなので、キャスターが付いているとはいえ1人で移動させるのはとても難しい大きさです。
ここまで大きいのは必要ない!という一般家庭やSOHO、小人数オフィス、デイサービスなどの小規模介護事業者に最適なのが「家庭用複合機」です。
▲ブラザー工業の家庭・SOHO用複合機(画像:ブラザー[brother]工業の公式サイトより)
上の画像は、ブラザー工業の家庭・SOHO用複合機です。
FAX機能に加えて、スキャナ機能・コピー機能・プリント機能が搭載されています。画像の機種の場合、高さが約48cm、幅が約58cm、重さが約20kgとコンパクトなサイズです。サイズや重さだけを比較しても家庭用複合機のほうが圧倒的にコンパクトです!
もちろん「業務用」複合機と「SOHO・家庭用」複合機の違いは単に大きさや重さだけではありません。主な違いを下表で確認してください。
FAX機能付き複合機の比較
業務用複合機 | SOHO・家庭用複合機 | |
本体価格 | 高額(60万円~500万円) | 手頃(1.5万円~) |
販売場所 | メーカーと相談 | 家電量販店など |
FAX用紙サイズ | A5~A3など | 主にA4 |
給紙方法 | 複数カセット | 主に1段カセット |
消費電力 | 多い | 少ない |
レンタル・保守サービス | あり | なし |
業務用複合機は「購入」するとなると非常に高額です。そのため、多くの事業所では「購入」ではなく「レンタル」の形で利用し、月額3,000円ほどで保守サービスを受ける契約をしています。購入ではないので「所有」することはできませんが、故障した際などはすぐにサービスマンが来て修理してくれるので便利と言えます。
家庭用複合機は家電量販店やネット通販でも販売しているため購入のハードルが低く、1.5万円~という手頃な価格で手に入れることができます。選べるFAX用紙サイズや給紙方法などは業務用複合機にはかないませんが、SOHOや一般家庭では必要十分というケースも多いでしょう。
家庭用複合機の場合レンタルやリース契約はありませんが、そもそも本体に1年の製品保証が付いていますし、家電量販店独自の保証が付く場合もあるので長くて3年~5年の保証を得ることができますので、保守サービスがなくても安心と言えるでしょう。
最後に、各複合機における「FAX機能」の位置づけについて解説します。
業務用複合機 → FAX機能は「コピー機」に付いている機能
家庭用複合機 → FAX機能は「プリンター」に付いている機能
業務用複合機におけるFAX機能は、あくまでもコピー機の付加機能としての位置付けです。ですから、一般家庭やSOHOであっても、FAX機能のほかに大量のコピーを必要とするのであれば業務用を検討することが必要かもしれません。
大量のコピーを必要とせず、パソコンから書類を印刷したり写真プリントを行ったりするだけであれば、プリンターにFAX機能が付いた家庭用複合機の導入を検討できるでしょう。

家庭用複合機の種類
ひとことで「家庭用」と言っても、異なる種類のものが販売されておりコストなどに違いが出てきます。
ここでは、家庭用複合機の種類について解説します。
インクジェットプリンター
インクジェットプリンターとはその名の通り、液状のインクを用紙にまるでジェット噴射のように高速で吹き付けてプリントします。
▲「エプソン」のFAX機能付きインクジェットプリンター(重量:約6.8kg)
インクを噴射してプリントする方式は、色の再現性が高いため美しい色彩が特徴ですが、普通紙などの場合は色がにじんでしまう場合もあります。
そのためインクジェット方式のプリンターは、写真や画像・イラストなどの印刷に向いていると言えるでしょう。文字だけでなく画像やイラスト、グラフなどが散りばめられているFAXを受信してプリントする際にはとても鮮明で見やすいと言えます。
レーザープリンター
レーザープリンターは、液状のインクではなく「トナー」と呼ばれる粉末を「ドラム」と呼ばれる筒状の感光体で圧着して印刷します。
▲「キャノン」のFAX機能付きレーザープリンター MF644Cdw(重量:約22kg)
レーザープリンターは、印刷スピードが速い上、トナーの交換回数が少ない、にじみづらいといったメリットがあります。受信したFAXの多くが画像や写真などではなく主に文書(ドキュメント)の場合に最適なプリント方式と言えます。
家庭用・SOHOにはインクジェットがおすすめ
では、家庭や小規模オフィス・SOHOで使用するには「インクジェット」と「レーザー」ではどちらのほうがいいのでしょうか?
それはずばり・・・「インクジェットプリンター」です!!
インクジェットプリンターは色の再現性が高いため文字だけでなく画像や写真、イラストなどを含むFAXの印刷に適しています。
加えて、プリンター本体がコンパクトなので、自宅や小規模オフィスで使用するのにも最適です。
インクジェットはレーザーに比べるとややインクコストが高いと言われることがあります。でも一般家庭やSOHOの場合、受信したFAXを大量に印刷する必要性はあまりないと思いますので、インクコストはそれほど気にしなくてもOKです。そもそも、レーザープリンターのインク(トナー)コストも決して安くはありません。
それに、インクジェットプリンターのインクは純正品よりも安く購入できる汎用商品も多数販売されているため、そうしたものを上手に活用すればコストを抑えることも可能です。(汎用品の使用はメーカー推奨ではありません)

家庭用複合機にかかる7つのコスト
では、一般家庭やSOHOなどにお勧めの「家庭用複合機」は幾らで購入できるのでしょうか。他にも、インク代やFAXの送受信にかかる費用なども含めると、利用し続けるためにどれほどのコストがかかるのでしょうか。
気になるコスト面について解説します。
機器の購入費用
FAX機能の付いた家庭用複合機は安いもので1.5万円ほどから購入できますが、売れ筋となっているのは高機能タイプの3万円前後の機種となっています。
下の画像はブラザー工業から2019年2月に発売された「プリビオ MFC-J6583CDW」というインクジェットプリンターです。
▲ブラザーのプリビオ MFC-J6583CDW
某有名価格比較サイトでは、MFC-J6583CDWがFAX機能付きインクジェットプリンターの中ではトップに掲載されており、FAX機能なしを含むすべてのインクジェットプリンター部門でも全体の12位となっている人気機種です。本体価格は税込29,900円(2019年9月現在)となっています。
MFC-J6583CDWは、もう1ランク下位モデルのFAX機能付きプリビオ(22,000円前後)に比べて高機能となっています。例えば下位モデルの対応用紙サイズがA4であるのに対し、この機種はA3用紙のカラーFAX送受信まで対応しており、下位モデルにはない自動両面印刷に対応しています。
また、自動原稿送り装置(ADF)が機器上部にあるため、両面FAXを送りたい時に逐一ガラス面に原稿を置き直さなくても、勝手に両面FAXを送信してくれます。
本体価格
FAX機能付きインクジェットプリンターの価格目安 → 3万円前後
FAX利用のための基本料金
FAXに送受信は電話回線を通して行いますので、NTT東日本もしくは西日本の加入電話契約が必要です。
多くの一般家庭では既に加入電話の契約を結んでいるので、ここでは基本料金について解説します。(なお新築家屋などに新たに加入電話を引く場合には、施設設置負担金として36,800円[税抜]が必要です。加入電話契約を結ばなくても固定回線を利用できるライトプランもあります)
上図はNTT東日本の加入電話使用料金(月額基本料金)の一覧です。
一般家庭で利用する「住宅用」の場合はプッシュ回線で税抜1,600円~1,700円です。法人名義で契約する場合には「事務用」となり税抜2,400円~2,500円が基本料金となります。
ちなみに、自宅の所在地によって1級局~3級局まで分かれており東京や横浜、札幌などの大都市で利用する場合は3級局、栃木県の黒磯や福島県の白河などの地方部では1級局が多いと言えます。
基本料金
加入電話の基本料金(月額) → 1,700円(東京の場合)
FAX送信料金
ここではFAXを送信する際にかかる費用について解説します。(なお送信料金の体系は固定電話による音声通話の体系と同じです)
送信費用は同一市内、同一県内、県外の3パターンで変わります。
同一市内
同一市内の送信料金は下記の通りです。
昼間・夜間の場合、3分間の送信時間で8.5円の請求となります。画像やイラストがあるFAXであっても、1枚につき3分以内には送信できます。
非常にデータ量の多いFAX(精緻な画像や高精細の写真など)の場合、送信完了までに3分を超える可能性があり、3分(90秒)を1秒でも超えると再び8.5円が課金されます。その場合、1枚あたりの送信料金が17円(8.5円×2)となります。
送信料金
FAX送信料金(1枚あたり) → 8.5円(同一市内の場合)
同一県内
送信先の「市」は違っても、同一県内の場合の料金は下記の通りです。
市外への送信ではあるものの、同一県内に送信する場合ですが、例えば送信元から50km離れた県内の宛先にFAX送信する場合は、10円/1分(昼間)の料金が必要です。深夜帯は10円/1分30秒の料金体系なので、昼間に送信するよりは料金を節約できます。
送信先に電話回線が接続されてから送信を終えて切断されるまでに1分で終えるのは少し難しいかもしれません。情報量の少ない文字だけのFAX内容なら1分で終えることも可能です。
送信料金
FAX送信料金(1枚あたり) → 10円(同一県内の場合)
県外
県外の場合の料金は下記の通りです。
▼3分間通話(送信)した場合の料金
▲<>内は10円でかけられる時間
県外への送信の場合100km以上離れた宛先に送信することも多くなるかもしれません。100km以上離れた宛先への送信料金は22.5秒あたり10円の料金がかかります。送信完了までに少なくとも1分間(60秒)かかるとすると、30円(10円×3)が必要となります。
送信料金
FAX送信料金(1枚あたり) → 30円(県外の場合)
送信料金のまとめ
FAX送信料金は、同一市内・県内・県外で料金が異なることが分かりましたので、下記の通りまとめます。
同一市内 | 県内(市外) | 県外 | |
送信料金(1枚あたり) | 8.5円 | 10円 | 30円 |
送信料金は、送信先が同一市内の場合と県外の場合では3倍以上の料金差があることが分かります。

受信料金
加入電話(固定電話)でFAXを受信する際にかかる費用は無料です。
何枚受信したとしても無料となります。
ちょうど、固定電話にかかってきた電話に出て長く話したとしても、電話を受けた側に料金は発生せず、かけた側に料金がかかるのと同様です。
受信料金
FAX受信料金 → 無料(枚数を問わず)
FAX用紙代
FAXを送信する際には、FAX内容を記した用紙の代金も考慮に入れる必要があります。FAXを受信する際には、複合機内のメモリーに「画像」としていったん保存しておいて、本当にプリントが必要なときだけ印刷すれば良いのですが、送信の際には紙が必要となります。(紙を使わず、パソコンから直接送信できる機能を持つ複合機もあります)
筆者がいつも愛用しているのは、ディスカウント文具店で販売している『NEW ホワイトコピー用紙』という500枚入の用紙です。
コピー用紙として売られているのですが、パッケージを見ると普通紙FAXにもきちんと対応しています。
この商品は500枚入りで税抜398円なので、1枚あたりは約0.8円という計算になります。
普通紙FAX用紙として利用できるコピー用紙には膨大な種類があり、非常に厚みのあるものや、純白と言っていいほど白色度の高いものもあります。(画像の用紙は白色度92%です)そうなると当然価格も上昇します。
筆者自身は、500枚で398円のFAX用紙でどんな利用形態(文字だけor画像を含む)の場合でも必要十分と感じています。一方で、これより安いものだと品質が落ちる場合もあるため、あまりお勧めできません。
用紙代金
FAX用紙代金(1枚あたり) → 0.8円(品質により差はある)
インク代金
複合機を使用していく上で最も気になるのが「インク」にかかる費用ではないでしょうか?
複合機のプリント機能をどれほど使用するのか、その頻度によってインク代金は大きく異なってきます。
この記事の中でも紹介した機種である、ブラザー工業のプリビオ MFC-J6583CDWの場合、インク代金はどれほどになるのでしょうか。
▲純正インク4色セット商品
上画像は、ブラザー工業で販売されている純正インクの4色セット商品です。ブラザーのダイレクトショップでは、税込み4,860円の商品ですがAmazonで購入すれば4,290円(2019年9月現在)と570円安くなります。
メーカーの説明によると新品のインクで約550枚の印刷が可能となっていますが、インク節約設定で使い続けてもそこまで印刷できることはまずありません。だいたいですが、100枚少ない450枚程度の印刷が限界と言えます。
そうなると、受信したFAXをプリントしたり、送信のために文書や画像を作成し、一旦プリントしたりするために複合機を利用する場合の1枚あたりのインク代金はどうなるでしょうか?
ズバリ!1枚あたり9.5円(4,290円÷450枚)となります。
インク代金
複合機用インク代金(1枚あたり) → 9.5円(印刷品質により上下します)
レーザープリンターのインク代
レーザープリンターの場合は、厳密にはインクを交換するのではなく、色の付いた粉末が入っている「トナー」を交換する必要があります。
▲キャノンのレーザープリンター MF644Cdw
この記事でも紹介した、人気レーザープリンター『キャノン MF644Cdw』の場合、4色分(ブラック・シアン・マゼンダ・イエロー)のトナーカートリッジを購入する必要があります。全てを純正品で、なおかつお買い得な「大容量トナー」タイプを購入し、4色すべてを揃えると34,392円(Amazonの場合、2019年9月現在)の費用がかかります。
▲キャノン MF644Cdw用の大容量トナー(画像はイエロートナー 価格はAmazonで8,762円)
インクジェット方式と異なり、レーザープリンターのトナーはかなり長持ちするものが多く、キャノン MF644Cdw用の大容量トナーの場合約2,000枚の印刷が可能です。
その場合、1枚あたりのトナー代金は約17円(34,392円÷2,000枚)となります。もちろ、高精細な画像やイラストのFAXを受信して印刷するとなるともっと1枚あたりの金額は上昇することになります。
インクジェットプリンターのインク代である9.5円/枚に対して、レーザープリンターのトナー代金は17円/枚ですから、インクジェットよりもレーザーのほうが約1.8倍も高くなる計算になります。
もしもカラーではなく、100%白黒(モノクロ)でのプリントだけを使い続けるとしても1枚あたりのトナーコストは11.4円なので、インクジェットのカラー印刷よりも約2円高い計算になります。(MF644Cdw用の「ブラック大容量トナー」は3,000枚の印刷が可能)
なお、レーザプリンターの場合、消耗品であるトナーだけでなくドラムと呼ばれる感光体部分も交換する必要がある機種も存在します。この記事で紹介している キャノンのMF644Cdwはドラム一体型トナーカートリッジを採用している(その分高額)ので、気にする必要はありませんが、機種によっては1万枚~3万枚程度印刷した時点でドラムを交換する必要があり、純正ドラムの場合全色で約5万円~10万円がかかります。そうなると、本体の価格にもよりますが、本体自体を買い替えてしまったほうが安上がりとなるケースも多いと言えるでしょう。
▲エプソンのレーザープリンター用交換ドラム(4色セットで90,000万円前後)
つまり、ドラムを交換する必要のあるレーザープリンターは、機種により1万枚~3万枚で寿命が来ると言っても過言ではありません。どうしても、インクジェットではなくレーザープリンターを購入する際には、ドラム(感光体)を交換する必要があるタイプの機種なのかどうか確認することをお勧めします。
電気代
複合機を動かしてFAXの送受信をするには、電力が必要なので「電気代」を考慮に入れる必要があります。
例えば、この記事で紹介したブラザー工業のインクジェットプリンター『プリビオ MFC-J6583CDW』の電気代は、1分間続けて利用して送受信1枚の動作を完了できた場合、1枚あたり0.012円となります。これは一般的な画質での1枚あたりの料金なので、2枚もしくは1枚であっても2分間が必要となると、2倍の0.024円となります。
電気代金
電気代金(1枚or1分間あたり) → 0.012円(印刷品質により上下します)
必要なコストのまとめ
では、複合機(インクジェットプリンター)でFAXを利用する際のコストをすべて含めると、どれくらいの料金で送受受信を行うことができるのでしょうか。
ここでは、枚数ごとの料金が分かる表にしてみました。なお、分かりやすくまとめるために送信枚数と受信枚数を同枚数にして比較しています。また、必要なコストのうち複合機そのものの本体価格は比較に含めていません。
枚数ごとに必要となるコスト(東京都内同士で送受信を行う場合)
基本料金 | 送信料金 | 用紙代 | インク・電気代 | 合計 | |
月15枚 (1日0.5枚) |
1,700円 | 128円 | 12円 | 143円 | 1,983円 |
月30枚 (1日1枚) |
1,700円 | 255円 | 24円 | 286円 | 2,265円 |
月90枚 (1日3枚) |
1,700円 | 765円 | 72円 | 856円 | 3,393円 |
インクジェットプリンターの場合、月に15枚の利用であれば月額1,983円と2,000円以内での利用が可能です。もしも県外(この表の場合は東京都以外)への送信が多い場合にはさらに料金は上昇します。
レーザープリンターの場合、トナー代がより高額(カラーで+7.5円、モノクロで+2円)となりますのでやはり料金は上がります。
インターネットFAXなら月額1,500円~使える
インターネットFAXとは、インターネット回線を通してFAXの送受信を行えるサービスのことです。
通常のFAX機・複合機では電話回線を利用しますが、インターネットFAXでは、インターネット環境とPC・スマホ・タブレット端末さえあればFAXの利用が可能です。
※画像:メッセージプラス公式サイト(https://www.messageplus.jp/internetfax/internetfax.html)より
インターネットFAXを活用すれば、初期投資として必要だった複合機の購入や買い替えの必要がなく、インク代や用紙代も節約できるため料金面では複合機でのFAX利用に比べて非常にメリットがあります。
インターネットFAXの魅力として挙げられる大きなポイントの一つが、管理が簡単であまり負担にならないということです。
複合機は家庭用であっても重量がありスペースを取ります。インターネットFAXならスマホ1つでFAXの確認ができるので、圧倒的な省スペースを実現できます。加えてインターネットFAXは、全てのファイルがデータで管理され、アカウント情報を知っている人だけしかデータにアクセスできないため、セキュリティ面でも安心です。
インターネットFAX業界で最も利用されているのが「eFax」です。
では、eFaxと複合機の大まかな違いを下表に記載します。
eFaxと複合機(インクジェット)の違い
eFax | 複合機(家庭利用) | |
基本料金 | 1,980円 | 1,700円(東京都) |
送信料金 | 0円(150枚まで) | 8.5円/枚 |
受信料金 | 0円(150枚まで) | 0円 |
用紙代 | 0円 | 0.8円/枚 |
インク代 | 0円 | 9.5円/枚 |
基本料金自体もインターネットFAXのほうが安く、その他のコスト面でも明らかに複合機よりもメリットがあることが分かります。eFaxなら月額基本料金1,500円で送信150枚、受信150枚を無料で利用できます。
では、eFaxと複合機では、実際にFAXを送受信した際の料金にどれほどの差が出るのでしょうか。これも表にしましたので確認してください。なお、分かりやすくまとめるために送信枚数と受信枚数を同枚数にして比較しています。また、必要なコストのうち複合機そのものの本体購入費用や、インターネットFAXに必要なスマホ・PC代金などは比較に含めていません。
eFaxと複合機での送受信料金比較(東京都内同士で送受信を行う場合)
eFax | 複合機 | 差額 | |
月15枚 (1日0.5枚) |
1,980円 | 1,983円 | 3円 |
月30枚 (1日1枚) |
1,980円 | 2,265円 | 285円 |
月90枚 (1日3枚) |
1,980円 | 3,393円 | 1,413円 |
eFaxでは、1,980円の月額基本料金で150枚までの送信および150枚までの受信が無料で利用できます。
一般家庭やSOHOで毎月150枚を超えるFAX送受信をしないのであれば常に1,980円で使い続けられますので、枚数が増えるほど高額なコストが必要となる複合機よりもメリットがかなり大きいと言えます。また、eFaxでは150枚を超える送受信をした場合でも1枚あたり約10円という安価で送受信できますので、うっかり150枚を超えても安心です。
やはりコスパがいいのはインターネットFAXですね!

印刷の必要がないならインターネットFAXがおすすめ!
受信したFAXをどうしても印刷する必要がある家庭や業態では、やはり複合機を利用したほうが良いでしょう。送信の場合もいったん複合機でプリントした内容をFAXしたい場合にも必要となります。
一方で、受信したFAXは画像の形で見られればよく、印刷する必要のない場合は断然インターネットFAXがお勧めです。
特に家庭利用の場合は、送信するFAXに関しても「白紙に手書き」でOKだったり、自宅に届いた紙の案内状に必要事項を記入してFAXすればOKだったりするので、やはり印刷するための機器は必要がないかもしれません。
複合機の利用でかかるコストのうち、本体購入費用を除けばインクやトナー代が最も大きくなります。空っぽになったインク容器やトナー容器を処分する手間やコストも必要です。
印刷する必要がないなら、インク・トナー代を節約できるインターネットFAXを利用して『エコな節約生活』を始めましょう!
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